「ウーエン イ ウースト」

Physical Theatre(2005年12月17日新宿シアターアプル)

なんと言うつまらなさ! 上演時間2時間弱の間、片時も面白くない! 誰が何をしたいのか、何を言いたい のか、さ〜っぱり観てる方には分からない。ただ出演者たちが逆さになってグルグル回ったり、必然性も無く パントマイムを演じたり、唄ったりする。唄と踊りの発表会なのか? それにしたって本場ブロードウェイからすれば そーとーショボイでしょう。何よりも劇としての内容が酷すぎる。かつて「存在の耐えられない軽さ」って映画があった けど、この舞台は「内容の耐えられない浅さ」とでも言っておこうか。登場するキャラのだれひとりとして設定が分から ない。感情移入ゼロ! 外郭はどうやらロボットと人間の戦う世界で、設定不明の若い女神様がロボットに奪われた片腕 を主人公が返してあげに行く・・みたいなストーリーなんだけど、物語の世界観も人物の動機も何も考えてないらしい。 オレが観たのはトライアル公演とかで、年明けに本公演がアプルでなんと2週間もあるらしいけど、オレなんか知人に誘われて 只で観たけど「時間を返せ」とはらわたが煮えくり返った。劇作と演出はデンマークで活躍してる振り付け師だか演出家が 二人でやってるらしいけど、そもそもコレを日本に持って来た奴の気が知れない。ダンスパフォーマンスが主な見せ場 としても日本人じゃ見劣りするに決まってる。キャストの中にひとり外人で英語でラップを唄うお巡りさんみたいなの が出て来るんだけど、日本人の中に外人がひとりだけいる違和感、と言うよりラップは英語で唄うのが普通で、無理に日本語 で唄う他のキャストたちの方がヘンなんだと言うことがよく分かってしまう。いや〜コレは金貰っても見ない方が良いと 思いますね。



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